今回は東京都の個人のお客様よりご依頼頂きました、テスラタイプSのシート修理を紹介致します。
当店でのテスラ施工は2台目です。前回はAピラーの張替えですが、シート修理は初めてとなります。
説明の前に画像を見て頂きましょう。
これだけだとどこの修理依頼を頂いたのかわかりませんよね。
ということでもう少し寄った画像です。
わかりますでしょうか。
少し赤身を帯びている部分がテスラ純正色で、そうでない所は塗装されています。
本日のお客様からのご依頼内容は、シートのサイドサポートの修理をある業者に依頼されたそうなのですが、その業者は塗装して仕上げてこられたのですが、色も少し違うし何よりガサガサした仕上がりだったそうです。表面がガサガサしていると汚れをため易いため、当店に持ち込まれた際にはかなり全体的に汚れていました。
よって、汚れの除去と色の違いを何とかして欲しいというのが今回のご依頼内容です。
一度誰かに施工された部分の再施工は、単なるダメージ修理よりも面倒なんですよね。
先に塗装されている塗料がどのような組成を持った塗料かわからないし、何より密着力がどのくらいあるかもわかりません。その塗料の上から塗装してしまうと、密着力はその塗料に依存することになります。
よって、再施工の場合は一度先に塗装された塗料を除去する作業からスタートになります。
今回も地道な塗料除去作業となりました。
前回の施工はシートのサイドサポートだけだったはずですが、塗装エリアは座面全体そして背もたれも半分以上塗装されていました。多分前回の業者はシートのサイドサポートの塗装を行った時点で未施工部分と色が違うことに気づき、色の違いをぼかすために広範囲に塗装されたのだと推測します。
あまり良い施工とは言い難いですね。
ガサガサした塗装をすべて剥離し終わり、シートの状態を確認してみると、テスラのシートなかなか良いですね。当店が前の塗料をはがす為に使用した溶剤でも、純正の塗装はびくともしていません。さすがテスラと言わざるを得ません。
純正の塗料が生きているのに、新たに調色し塗装するのは野暮というもの。
とはいえ剥離作業で艶感が微妙に違ってしまったので、艶を合わせるクリヤー塗装のみ行うことにしました。
今回色を作って塗装していないので、色は純正そのものです。
またガサガサにならないようにクリヤー塗装していますので、手触りも抜群です。
お客様に施工確認して頂きましたが、色合いも手触りも100点のご評価を頂きました。
ご依頼誠にありがとうございました。
次回のカスタム施工もよろしくお願い致します。