今回はディーラー様よりご依頼頂きましたシビックタイプRの天井張替えを紹介させて頂きます。今回ディーラー様のご希望で、お車の引取りと納車を当店が行っての施工になった為、まずはお車を引取りに伺い、私がシビックを運転して店舗まで戻ってきました。
初めて運転した車ですが、タイプRだけあって、こいつもバケモンですね。
以前ゴルフ５GTIを運転したときも凄いと思いましたが、これはまたタイプの違う凄さがあります。ゴルフ５GTIはターボがかかるとドッカーンとパワーが爆発するのですが、シビックタイプRは、低トルクからグイグイ持って行ってくれる感じです。流石にお客様のお車なので、攻めた走りはせずに店舗まで運転してきましたが、それでもその潜在能力の高さは十分感じられました。
ということで、施工前の状態です。
天井ど真ん中にあるルームランプが頑張って天井の生地の垂れを抑えてくれていますね。
シビックタイプRは当店では初施工のお車なので、ワクワクする気持ちを抑え、慎重に部品の構造を考えながら外していきます。これが楽しい。
ヘッドライナーが無くなった天井の状態です。部品を外し終わってわかったことは、極力ネジを使わず組み立てられているということでした。ネジを使わないメリットは多く、組立ラインで工具が少なくてすんだり、作業者のスキルに関わらず100%の組み立てができたり、組み立て作業時間を短縮出来たりと、メーカーとしてはメリットが多いんですよね。
取り出したライナーはこんな感じです。
これを綺麗にクリーニングしていきます。
表の布を剥がしてみると・・・
なかなか外車には無い素材です。
通常はブラシで劣化ウレタンを除去していくのですが、このタイプはブラシを使ってしまうと劣化ウレタンをライナーにこすりつけて今より酷くなってしまうので、ブラシを使わずウレタンを除去していきます。
ウレタンを除去し終わるとこんな感じです。
まあまあ綺麗になりましたが表面がまだベトベトしていますので、これからさらに溶剤を使ってサラサラに仕上げていきます。
溶剤クリーニング後はこんな感じになりました。写真ではわかりませんが、サラッサラのお肌に生まれ変わりました。
これに接着剤を塗布し、生地を貼り付けて行きます。
貼り終わった天井を車に組み付けていきます。写真は貴重なねじ回しシーンです。
ネジの数が少ないため、また、取り外し作業で構造を把握出来たこともあり、組付け作業はあっという間でした。
では、完成の状態を見ていただきましょう。
ダレダレの天井が、ビシッとかっこよくなりましたね。
この後お車をディーラー様まで納車して、本日の作業完了となりました。