今回は横浜市のディーラー様よりご依頼頂きました、ベンツのシート修理を紹介致します。
ここのディーラー様は比較的状態の良いお車を取り扱っているので、今回のシートはかなり酷い状態と言えますが、当店で施工しているシートの中では、中程度の傷となります。
では、施工前の状態を見ていきましょう。
運転席の座面のサイドサポートの修理となります。もう少し寄ってみましょう。
まあまあよくある症状ですが、ちょっと厄介なのが、過去この部分どなたかが一度リペアをしているということです。どう見ても純正の皮を染めた塗料ではなく、顔料系の塗装がされていました。このような場合その顔料系の塗料はすべて除去するのが丁寧な修理となります。
ということでサンディングで顔料系の塗料をはがしつつ、傷も滑らかになるように表面を削っていきます。
その後傷を埋める専用のパテを入れ、表面をまずはつるつるに仕上げていきます。
ひび割れはなくなり、つるつるの表面になりましたが、このままでは修理していない周りとの調和が取れません。よって、ここからシボ模様の凸凹を作っていきます。
シボ模様ができれば完成となります。
遠目だとわかりにくいので、もう少し寄って表面のシボを見てみましょう。
これで周りとの違和感なくきれいになりました。
ディーラーの社長様にも高い評価を頂きました。
本皮のシートの場合、早め早めの修理をいれることにより、長く使用することが出来ます。劣化したまま乗り続けると、劣化部分から革自体の劣化が加速しますので、少し気になったくらいで早めの修理をされることをおすすめ致します。