今回は神奈川県相模原市の個人のお客様よりご依頼頂きました、メルセデスベンツE250(W212)の天井張替えを紹介致します。今回も当店自慢のサービス、助手割引でのご依頼となりましたので、お客様と一緒に作業を進めていきます。
また、今回はお客様より事前にご相談頂いていた、天井の制振・断熱・防音施工をお客様自身が行うオプション付きです。純正でも制振・断熱・防音の為の素材が天井に張り付けてあるのですが、気休め程度で今一つ効果が実感できないとの事。そこで、せっかく天井を外すのでこの機会にぜひ自分なりに施工したいとのご相談でした。
当店の工程の中で、接着剤の塗布および生地の貼り付け作業時はお客様は見学時間となりますので、その時間に施工するというプランでスタートしました。

施工前の写真は撮り忘れましたが、一部何かを引っ掛けた破れと、少しの浮きはあるものの指で天井を押してもすぐ戻ってくるし、ウレタンがあまり劣化していないなという状態でした。このウレタンが劣化していないというのは、我々天井張替え職人にとってはかなり厄介な施工になります。ウレタンが半分生きているということは簡単にはがしてクリーニングできないということです。
これはクリーニングにかなり時間がかかることを覚悟しなければなりません。

今回のお客様は、自動車関係のお仕事をしていないにも関わらず、かなり自動車に精通されていて、ご自分で外せる内装は全て外されてご来店頂きました。なので、取り外し作業はスムーズに進みました。

写真は天井が外れて車外に取り出すための準備のシーンです。
天井のエッジはガラス繊維の切りっぱなしがあるため、擦れるとお車を傷つけてしまうため、当店では写真の様にエッジをテープで保護してから取り出します。

メルセデスベンツE250 天井張替え

保護テープのおかげで、どこも傷つけずに取り出せました。

メルセデスベンツE250 天井張替え

天井がいなくなった車内はこんな感じです。

メルセデスベンツE250 天井張替え

この段ボールのようなものが純正の制振材です。天井を外からコンコンたたいてみると、貼り付けてある割には意外と音が響きます。これは面で接着されておらず部分接着されている証拠です。もともとが防音目的の材料ではなくあくまでも制振(共振)防止が主目的の材料なのでしょうね。
雨音等の防音目的であれば、面で鉄板にビタッと接着する必要があります。

まあこの作業は後でお客様が思いっきり施工されるので、まずはクリーニング進めていきましょう。

メルセデスベンツE250 天井張替え

う~ん、やはり完全にウレタン生きていますね~。このような場合はブラシは使用せず、溶剤をスプレーがけしてふき取っていく必要があります。溶剤も多量にしようしますし、時間もかなりかかりますが致し方ない工程です。このウレタンをこのままにしておくわけにはいきませんからね。

かなりの時間を費やし、クリーニングが終了。
そして、私は接着剤塗布~生地の貼り付け作業を行い、お客様は当初から計画されていた制振・防音・断熱材の施工へ二手に分かれての作業時間となりました。

私の作業が完了したころお客様の作業もほぼ終わっていました。

メルセデスベンツE250 天井張替え

お客様の方の施工はこんな感じです。
耐熱型との事なので、鉄板が熱くなってもはがれないんでしょうね。

メルセデスベンツE250 天井張替え

さらに断熱効果を求めて、お客様がウール系の断熱材も用意されていました。これを天井の鉄板に張り付けるといわれていたので、ライナーに貼る方法もあることを提案させて頂いたところ、その方法で行くことになりました。お客様と一緒に相談しながら施工を進められるのも助手割引のメリットの一つですね。

メルセデスベンツE250 天井張替え

これは、夏涼しくて冬あったかくなりそうですね。

さて、あとは組み付けるだけ。と言ってもお客様がご自分で外されたパーツはご自宅に置いてこられたそうなので、半分くらいのパーツを組み付けて終了です。

メルセデスベンツE250 天井張替え

もともと施工前も垂れていなかったので、特にきれいになった感もありませんが、お客様にとってはこの天井の裏側の処理を思う存分出来たので、かなりご満足いただけました。

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