今回は東京都の個人のお客様からご依頼頂きました、BMW M3 (E46)の天井の垂れ・剥がれ・浮きに対する張替え施工を紹介させて頂きます。今回もお客様が施工に参加される助手割引でのご依頼となりましたので、お客様と一緒に施工を進めていきます。
■ 施工前チェック
施工前にお客様と一緒に天井の状態、劣化ウレタンの状況及びランプ系の点灯確認を行います。特にランプ系の点灯に関しては、通常使用としてバニティーランプを使われないお客様も多く、現時点で点灯するのかしないのか把握されていないケースもございます。
施工後は必ず確認するのですが、その際点灯しなかった場合、施工によって点灯しなくなったのかそれともそもそも点灯していなかったのかの切り分けをするための確認となります。


■ 部品の取り外し
施工前チェックが終わったら、お客様が運転席、私が助手席に座って部品の取り外しを進めていきます。このお車の場合、問題なのがAピラー。昨年までは律儀にAピラーを外していたのですが、なかなかスッキリいかないことが多く、現在では外さないで施工する方法に変更しました。
このAピラーは長いトルクスネジ3本で組み付けられているのですが、そのネジが細長いカバーで隠されています。まずこの細長いカバーが厄介者で、外す際必ずといって良いほど爪が折れてしまいます。紫外線や熱が一番多く当たるフロントガラス際の部品なので当然と言えば当然ですが、樹脂の劣化が進んでいるケースが多いのです。と同時に、このカバーおよびAピラーの生地がはがれてしまうケースもかなりの確率であります。施工時にはがしてしまったものは責任もって修理しないとなりませんからね。君子危うきに近寄らずです。
また、運よくカバーが外せネジの頭をあらわにすることに成功したとしても、ねじがフロントガラスの方向を向いているため、通常のトルクスドライバーでは外すことが出来ないのです。よって小型ボックスレンチを使用して時間をかけて外すことになります。
以上の様に破損のリスクがあり、作業時間も長くなるため、現在はAピラーには触れずに天井を外す方法に変更しました。
そして作業を進めていくと、リヤガラス際のCピラーの生地がはがれているのを発見。チャチャっと両面テープで貼り付けることも検討しましたが、お客様と相談の結果お客様が張替えにチャレンジするという事になりました。
私が張替えを行えばその分費用も掛かりますが、お客様自身が作業されるのであれば、お支払い頂く必要はなくなります。この辺りを作業途中相談しながら決められるのも、助手割引サービスのメリットですね。
■ クリーニング
天井を車外に引き出した後は劣化ウレタンに侵された天井パネルをクリーニングしていきます。ブラシで粗どりし、溶剤で仕上げていくという工程になります。

■ 接着剤塗布、生地貼り付け
クリーニングが終了したら、接着剤を塗布する工程と生地を貼り付ける工程になりますが、この二つの工程はどんなに優秀なお客様でも作業に入ることは出来ず、見学して頂いております。
しかし本日はお客様には大切なCピラーを張り替えるという作業があるため、ここから分かれてそれぞれがそれぞれの作業を進めていきました。
【お客様のCピラー張替え作業風景】

【接着剤塗布】


■ 天井、Cピラー完成
それぞれの作業が完了しました。
まずお客様が作業されたCピラー。私からのアドバイスはあったものの、全てお客様だけで仕上げられました。これはお金を取れるレベルの仕上がりですね。お見事!

そして私の担当作業も終了しました。
今回はスエード系の生地での張替えとなりました。高級感アップですね。

■ 完成
Cピラー、天井ともに完成したので、これらをお車に組み付けていきます。
天井を取り出す作業の逆回しの順番で組み付けていきます。
先述のAピラーを外さなかったデメリットがこの組付け時に発生します。外していない為天井をAピラーの中に突っ込まなければいけません。と同時にBMWの場合天井の後部を天井の鉄板の隙間にも突っ込まなければならない為、この2つの作業を同時にやるのはお客様と息を合わせる必要があります。ただ、それも楽しい作業ですね。
天井が完成したことに満足してしまい、完成の写真を撮り忘れたので後日お客様に撮影頂き送って頂きました。それがこちら。
車内の高級感がアップ!そして、Cピラーも綺麗になりましたね~。

