今回は神奈川県藤沢市のディーラー様よりご依頼頂きました、フェラーリ360モデナの天井張替えを紹介させて頂きます。通常モデナは本皮の天井生地がついているのですが、今回は垂れて来た本側をお客様が廃棄してしまったとのことで、合皮での張替えを試みます。
合皮と言うと本皮に比べて安っぽいというイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、最近の合皮はレベルが高いんです。私も触って見ないと見ただけでは判別が難しいレベルです。
ということで、やっていきましょう。まずは施工前の状態から。
なんかこれでも良さそうな感じですね。
フェラーリは通常のお車にあるようなヘッドライナーというパーツがなく、天井の鉄板に接着されています。構成としては、天井ボード・ウレタン・本皮の3層構造になっています。写真で見えているのは本皮とウレタンが除去されて天井に貼り付けられた天井ボードが見えている状態になります。
お車によっては、この天井ボードまで垂れてしまっているものも多いのですが、今回はまだしっかりくっついている為、今回はこの天井ボードは除去せずに施工します。
それでは天井ボードのクリーニングから進めていきます。天井ボードには劣化ウレタンの残骸が残っているので、車内を汚さないようにしっかり養生をしてからの作業になります。
天井ボードのクリーニングが完了したら、ここからは当店独自の方法になりますが、もう一つ天井ボードを作り、それにウレタンと合皮を貼り付けます。そこまで外で完成させたものを車内に持ち込み、既存の天井ボードに貼り付けます。この方法だと既存の天井ボードが生きていても死んでいても変わらない工程で作業ができる為、安定した品質をご提供できます。
ということで合皮バージョンの完成です。
ちょっと写真じゃわからないですよね。
施工後お客様にご確認頂きましたが、「本当に本皮みたいですね。言われてもわからないです」といって頂けました。