3連続でのポルシェカイエンのダッシュボード修理の投稿となりました。
最終回?の今回は、神奈川県川崎市のお客様からのご依頼で、施工方法は合成皮革での張替えです。
今回この施工方法を選択したのは、
・本皮ではなくて良いので、極力リーズナブルに仕上げたい
・劣化がひどく、張り直しはできない
・左右のブロックで違和感なく仕上げたい
というような理由からです。

では施工前のダッシュボードを見てみましょう。

ポルシェカイエンダッシュボード

今回は施工金額を抑えるために、前側のステッチが入っている部分は手をつけず、剥がれている広い面積の部分を部分的に張り替える作業となります。

さて、まずは廃棄する純正の本皮を剥がさなければならないのですが、このダッシュボードはいくつものパーツを溶着で組み合わせて作られています。そのパーツを分解しなければなりません。
超音波カッター等を使用し、分解していきます。

ポルシェカイエンダッシュボード

剥がれてきていた半分が剥がせました。残り半分も剥がしていきますが、まだ接着力が十分ある方は剥がすのに一苦労します。(汗)

ポルシェカイエンダッシュボード

すべて剥がし終わったら、表面をクリーニングしいよいよ合成皮革を貼り付けていきます。

ポルシェカイエンダッシュボード

そして張替え終了。
どんぴしゃりの色合いでは有りませんが、これはこれで有りかなと思っています。
お客様も、「十分十分」とご満足頂けました。
今回はシンコールの合成皮革の中からの生地選びとなりましたが、さらに手広く探せば、もっと純正に近い合成皮革がありそうです。

ポルシェカイエンダッシュボード
ポルシェカイエンダッシュボード