今回はホンダシティーターボⅡの天井張替えを紹介させて頂きます。
最近の若い方は知らないですよね、シティー。
私は大学生の時(もはや30年以上前)、シティーターボ1に乗っていました。ある日峠を攻めていたらいきなり後ろに張り付かれて、どんなに頑張っても引き離すことが出来ず、山道が終わり直線になったところで、敗北のハザードを点灯させ車を減速し追い越させました。
私を追い越していく車が、シティーターボⅡ(白ボディー)でした。
このお車を見ると、そんなほろ苦い思い出を思い出します。

では施工前の状態を見ていきましょう。

ホンダシティーターボ天井

おや?
天井の生地が無くて、ウレタン材がむき出しになっています。お客様が生地を剥がされたのかなと思って伺ったところ、ターボⅡは生地がないんだそうです。私が乗っていたターボ1には天井生地があったので、知りませんでした。
ということは、天井張替えという言葉がちょっと合わないかもですね。
ということでまずは天井を車外に出さなければ始まりませんので、取り出し作業を進めましたが、この天井4辺すべてお車の筐体にはまり込んでいます。天井を湾曲させないと取れない構造になっています。なかなかエグいコンセプトですね。
とはいえ泣き言を言っていても前には進めませんので、劣化が進んでいるヘッドライナーへのダメージを少しでも少なくすることを心がけつつ、なんとか車外への取り出しが出来ました。

取り出してみてわかったのですが、今回のターボⅡはサンルーフ付きだったので、余計に取り外しにくかったようです。サンルーフのドレンホースがあるぶん、ヘッドライナーがホースに食い込んでいたんですね。これもエグい設計です。

そして、ウレタンむき出しのヘッドライナーに生地を貼り付けました。
ここでちょっと細工を施しました。
あれだけ取り出しにくかったヘッドライナーですので、いれるときも入れづらいことが予想されるため、一番食い込みが激しかったドレンホース部のライナーをお客様の許可を頂き少しだけスリム化しました。

シティーターボⅡ天井

スリム化したおかげで、取り出す時よりも幾分楽にヘッドライナーを入れ込むことが出来ました。

シティーターボⅡ天井

天井に生地を貼り付けてしまったので、純正とは違う仕様になりましたが、どう考えてもウレタンむき出しよりは、こっちのほうがいいですよね〜。
お客様にも大変満足頂きました!

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