今回は神奈川県横浜市の個人のお客様からご依頼頂きました、ポルシェ911カレラの天井張り直しを紹介させて頂きます。今回のお車は天井の生地がアルカンタラ(スエード)の為、布に張り替えるのではなく垂れてきた純正生地を貼り直す施工方法で進めます。
今回は当店自慢のサービス「助手割引」にてご依頼頂き、ご夫婦でのご参加となりました。
また、お客様より、天井のへこみ(エクボ)を天井(ヘッドライナー)を外したタイミングでデントリペアできないかとご相談を頂いていたので、知り合いのデント屋さんに声をかけ天井が外れるだろう時間に来店してもらうよう依頼をしておきました。
では施工前の状態をみていきましょう!
写真だとちょっとわかりにくいですが、運転席の上部にたれが見られます。
4人乗りではありますが、ほとんどツーシーターのようなお車なので、旦那様と私の2名で天井を外していきます。奥様はとりあえず見学です。
天井が車外に出てからは奥様もご参加頂きます。
今回張替えではなく張り直しなので、天井ベースだけでなくアルカンタラ生地の裏面もクリーニングしなければなりません。旦那様、奥様、当店スタッフ2名の4名体制でクリーニングを進めます。
私はと言えば、少しだけ施工から抜けさせて頂き、納期が迫っているアルファの内張の張替えを平行して進めさせていただきました。
クリーニングをしていると、ほどなくデントリペア屋さんが到着しました。
今回修理する場所は天井のへこみなので、天井が外れているこのタイミングがベストですね。
へこみ部はへこみだけでなく傷もついていました。この傷はデントリペアでは修復出来ませんが、とりあえずへこみを直し傷に関してはお客様が後日タッチペンで補修されるとの事でした。
当店のガレージは狭いため、デントリペアの最中は天井の施工はいったん中止し、全員でデントリペア屋さんの施工を見学しました。10個の瞳で見つめられながらの施工は、やりにくかったでしょうね~w
デントリペアに関しては当店はアポを取ったくらいしか活躍していないので、特に私が間に入ることなく直接施工代金をお支払い頂きました。
もし同様のお悩みがあるお客様がいらっしゃいましたら、ご相談頂ければと思います。
さて、天井の方はクリーニングも終わり、いよいよ接着剤と貼り付けの工程となりました。
純正は天井ベースとアルカンタラの間に薄いウレタンが挟まれて作られていますが、今回当店ではウレタンは使用しません。もちろんお客様のご了解を頂いた上でですが。
天井を触るとウレタンの弾力が無く固い手触りになりますが、その分劣化原因を使用しない施工になりますので、半永久的に再び垂れない天井となります。
張り直しの場合は、すでに穴の開いた生地を穴の位置に合わせて貼り付け、さらにしわや極端なテンションがかからない様常に全体を見ながら作業を進めなければいけない為、私が一人で作業します。
そしてまるで何事もなかったかのように天井復活しました。
そして組付け作業ですが、せっかくなので奥様にもご参加頂き、旦那様と奥様の共同作業での組付けを行って頂きました。それが、奥様なかなか筋が良く、旦那様より手際よく組付けされていました。
お客様にも大変喜んで頂き、本日の作業すべて終了となりました。