今回は、東京都世田谷区の外車ディーラー様からご依頼頂きました、マセラティのドアの内張の修理を紹介させて頂きます。
何はともあれ、施工前の状態を見て行きましょう!

マセラティドア内張修理

マセラティではよくある症状ですねべ手。
当店では既存の表皮を再利用した張直し施工で修理します。
しかし、厄介なのは上部の黒色部分、中間の茶色部分、そして下部の黒色部分が全て縫製で縫い付けられているということです。修理したいのは茶色部分だけなので、黒色部分ははがさず修理した方がコストを抑える事が出来ます。
そこで当店ではお客様の了解を頂いた上で、茶色部分と下部の黒色部分の縫製をカットし作業を進めます。

そして茶色部分をめくりあげてクリーニングをするのですが、このクリーニングがまたまた厄介です。
中途半端なクリーニングでは接着剤の密着性が落ちるため、かなり時間を使ってのクリーニングとなります。クリーニングが完璧に出来れば、接着剤の能力を最大限活かすことが出来ます。

接着剤を塗布し、貼り付け、組み立てれば完成となります。

マセラティドア内張修理

当店では再接着時下地にウレタンをあえて使用しません。
手触りは固くなりますが、ウレタンを使用しないことにより数年後ウレタンの劣化により再び垂れてきてしまうことを防ぐ為です。
意識的に手で触るとウレタンがなくなっていることがわかりますが、通常使用上の問題は無いかと考えます。若干のフカフカ感よりも二度と垂れない方が良いと考えていますが、どうしてもフカフカ感が必要だという場合はその旨お伝え頂ければ、そのような施工も可能です。