今回は埼玉県八潮市の個人のお客様よりご依頼頂きました、ポルシェ911(991)の天井張直しを紹介させて頂きます。今回も助手割引でのご依頼となりました。
今回のお車は天井生地がアルカンタラを使用しています。アルカンタラの場合、お客様のご希望で他の生地に張り替える事も可能ですが、やはり現在の生地を再利用する「張直し」を行い、純正に戻す方がお車の価値が下がらずベストだと考えます。という事で今回は張直しで進めていきます。

では天井張直しをすすめていきましょう。

■ 施工前チェック

今回も施工前に天井の状態、劣化ウレタンのこぼれ、電気系のチェックを行います。
天井はすでに全体が垂れていますが、劣化ウレタンのこぼれは無く。電装系も問題ありませんでした。

ポルシェ911(991)天井張替え張直し

■ 部品取り外し

お客様が運転席側、私が助手席側で部品を取り外していきます。ポルシェ911(991)の場合、特に部品の取り外しが難しいというわけではないのですが、Bピラーがちょっと曲者です。
金属クリップが二つ付いているのですが、その奥側のクリップの詰めが逆方向についているため、アクセスが難しいんです。従来はパワーで無理やり外していたのですが、それではプロとしてのプライドが許せません。という事でポルシェ911(991)のBピラーのそのクリップを外す為だけの工具を作りました。
これを使用すると何も力技を使うことなくスマートにBピラーの脱着が出来ます。
お客様にも構造を説明し使って頂きました。

■ 天井取り出し~クリーニング

ポルシェ911(991)の天井を車外に引き出すのにはちょっとコツが必要です。今回のお客様は、「知恵の輪のようですね~」と言われていました。

ポルシェ911(991)天井張替え張直し

天井が取り出せたら次はクリーニングです。
今回は張直しなので、現在の生地を傷つけないように、裏面から優しくクリーニングを進めていきます。

ポルシェ911(991)天井張替え張直し

まずはボード側をクリーニングしますが、今回は張直しなので既存の生地の裏面もクリーニングしていきます。

■ 接着剤の塗布~貼り付け

さて、助手の方はクリーニングが終わったらいったん休憩(見学)になります。
天井のボードと生地の裏面に接着剤を塗布します。

ポルシェ911(991)天井張替え張直し

ここからが職人の腕の見せ所ですね。
今回は下地ウレタンを貼らず、アルカンタラを直接貼り付けていきます。
下地にウレタンが無いので、触ると固い天井になりますが、その代わり劣化するウレタンを使用しないので、二度と垂れない天井になります。下地ウレタン有りと無し、どちらの使用にするかはお客様に相談しお客様に決めて頂きますが、ほとんどのお客様は下地ウレタン無しをご選択されます。まあ、私がオーナーでも無しを選びますが。

張直しの場合、穴位置を合わせながらしわが寄らないように貼り付けて行かなければいけない為、穴の開いていない生地を貼り付ける数倍の技術料が必要になります。
と言っても数十台経験すると、わけないのですが・・・。

ポルシェ911(991)天井張替え張直し

■ 組付け~完成

張直しが完成した天井を車に組み付けていきます。
知恵の輪的に引き出しましたので、その逆ルートでまずは天井をお車に入れていきます。
車内に天井が入ったら、後方のガイドピンと前方のガイドピンを入れれば位置が出ます。両方のガイドピンが入ったらまず後方のマジックテープ3か所をくっつければ後方は手で押さえていなくても安定します。
その後二人で前方向から組み付けていき、あっという間の完成となりました。

ポルシェ911(991)天井張替え張直し

運転時頭に触っていたアルカンタラも、通常に戻りましたね。

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