今回は東京都日野市の個人のお客様よりご依頼頂きました、アウディA4アヴァントの天井張替えを紹介させて頂きます。今回もお客様が施工に参加する、助手割引でのご依頼となりました。
そういえば、最近このアウディA4アヴァントの天井張替え施工していませんでした。
2004年式なので、2014年くらいから天井が垂れてくるお車が出始めたと思います。当店でも一時期、アウディA4 セダンとA4 アヴァントの施工が多かったですね~。
フルモデルチェンジをしてから、天井の形状も一新された為、最近施工するA4セダンやA4アヴァントの天井は今日の天井と違うデザインになっています。
という事で少しノスタルジックを感じながらの施工となりました。
■ 施工前確認
施工前にいくつかのポイントをチェックします。主なチェックポイントは以下の通り。
・ 天井生地の垂れ具合
・ 劣化ウレタンの車内へのこぼれ具合
・ 伝送系の動作確認
・ 車内の傷
これらを施工前にお客様と確認することにより、お客様も私も清々しい気持ちで作業のスタートを切ることが出来ます。
■ 部品の取り外し
チェックが終わったらお客様と一緒に部品を取り外していきます。基本的には当店の助手割引では、お客様が運転席に座り、私が助手席に座ってスタートします。お客様と私が左右で同じ部品を取り外していきますので、車いじりが苦手な方や、不器用だと思われている方も安心して楽しく作業出来ます。
本日のお客様も終始笑顔での取り外し作業となりました。
最初は恐るおそる作業しなければいけない箇所も随所にありますので、急がずゆっくり楽しく作業を進めていきました。
■ クリーニング
取り出した天井は、劣化ウレタンを除去し接着剤が密着しやすい表面状態になるまでクリーニングを行います。このクリーニング作業は地味でメンタルにくる作業ではありますが、一番重要な工程となります。
どんな事柄でも下調べや下地処理の良さが仕上がりの良さにつながるものです。
ただ、一人でクリーニングしていると気が滅入りますが、お客様と一緒の施工だと、お客様と会話しながら進められるのでとても楽しく作業が出来ます。


■ 接着剤塗布~生地の貼り付け
クリーニングが終わったら接着剤を塗布し、その後生地を貼り付けていきます。
この作業は仕上がりの耐久性に直結する為、お客様は見学になります。
当店で使用している接着剤はF☆☆☆☆です。エフフォースターは建築基準法上の製品の安全等級で、最も安全性が高い製品という意味です。
接着剤が硬化する過程で放出される溶剤臭も健康を害す危険がありませんので、施工直後からお車に乗ることが出来ます。

■ トリミング、折り返し、穴あけ
表面の張替えが終わったら、折り返しと穴あけの作業となりますが、見学されていたお客様はこの工程から再び参加となります。
まず折り返す為、程よい折り返し寸法になるようにトリミングを行います。
そして折り返し後部品が取り付くための穴をあけていきます。
お客様も楽しそうに作業されていました。
ただ、この工程はカッターを使用しますので、手をケガしない保証はございません。よって、手にケガをすると仕事をできない職業のお客様はこの工程を辞退頂いても構いません。
当店で過去この工程を辞退された職種の方は、以下の通りです。
・ 飛行機のパイロット
・ 外科医の先生
・ SE
上記以外でも助手割引してもらっているからという思いで無理に施工されなくでも良いです。ちょっと自分は不器用だから・・・というのも立派な理由ですので、遠慮なくお申し付け下さい。
■ 組付け~完成
天井が完成したら天井をお車に入れ、外した部品を組み付けていきます。
お客様が基本的には運転席側、私が助手席側の部品を組み付けていくのですが、二人で作業した方が確実で効率が良い部品もあるため、その場合は臨機応変に作業を進めていきます。
では完成をご覧ください。

本日のお客様もかなりどの生地を使用するか迷われたそうです。もっと純正に近い色もあったようですが、あえて車内を明るくしたいという事で、この生地をご選択されたとの事。
仕上がった車内を見て、「予想通り良い感じになりました!」とご満足頂けました。