今回は東京都のディーラー様からご依頼頂きました、BMWドアの内張り(ドアトリムトリム)の垂れというか剥がれというか、現在の生地を再利用しての修理のご依頼を頂きましたので紹介させて頂きます。
今回はBMW116iでしたが、116iだけでなく他のシリーズのBMWもドアの内張りは同様な症状がでます。ただ、BMWの場合使用している生地が比較的厚いため再利用できる場合も多いのです。
実際には既存生地の再利用より、生地を新しくした方が作業も楽なのですが、今回の様に1か所のドアの内張り(ドアトリム)のみ修理と言った場合は、生地を新しくしてしまうとそこだけ違う生地になってしまいますので、既存生地の再利用がベストな修理方法になります。

では施工、行ってみましょう。

ディーラー様の場合、ドアの内張りをお車からはがした状態で当店工場へお持ち込み頂くケースが多いのですが、全てのディーラー様がドアの内張りを外せるわけでもなく、また、業務の繁忙さもあって、今回は出張でディーラー様に伺い、当店でドアの内張りを外して持ち帰らせて頂き、完成後再び訪問し組み付けるというところまで含めたご依頼でした。

さらに、ディーラー様の店舗にはお車があふれていて、今回の対象者はコインパーキングに停めてあるとの事で、取り外し作業はコインパーキングとなりました。ドアがフルオープンには出来ず、また隣のお車の事も気にかけながらの作業となりましたが、まあ何とかギリ出来るレベルでした。

■ 施工前状態確認

BMWドア内張り(トリム)修理

写真の通り、完全にベロっと垂れて来てしまっています。BMWのドアの内張りの場合、生地を裏面に折り返さずに作られている物が多いため、ウレタンが劣化してしまうとこらえられずこうなっちゃいます。

このような状態の場合、当店では三通りの修理方法を提案させて頂いております。

①とりあえず付ける施工
ドアの内張りをお車から取り外さず、車に取り付いたままクリーニングを行い、接着剤で貼り付けて完了。
下地にウレタンを入れない施工の為、費用的には抑えられますが手触りも悪く、内張と生地の隙間が開いてしまいます。主にディーラー様の下取り車をオークションに出品する為の工法と言えます。
一般のお客様やこれから販売されるお車には向きません。

②既存生地で貼り直す施工
今回の施工がこの工法になります。ドアの内張りをお車から外しさらに、内張を分解し、クリーニングを行った後、まず下地ウレタンを貼り付けその後クリーニングした既存生地を貼り付けるという手間のかかる工法になります。費用的にはアップしますが、下地ウレタンが入っていますので、手触りも良く純正と同様の仕上がりになります。個人のお客様や販売されるお車に最適な工法です。

③新しい生地で張り替える施工
ドアの内張りをお車から外し、さらに内張を分解しクリーニング後、天井用生地を貼り付けるという工法です。既存生地とは違う生地を貼り付けるため、運転席だけ1か所施工するという選択肢はなく、4枚同時施工が必須と言える工法です。ディーラー様向けというより、個人のお客様で純正にこだわられず、カスタムに興味のある方向けの工法です。費用は純正生地の貼り直しより安くできます。

■ 下地ウレタン貼り付け

という事で今回は②の工法なのでまずは下地ウレタンを貼り付けていきます。特に貼り付けるエリアの周りのトリムはそのまま使用しますので、貼り付け以外のクリーニング工程や接着剤工程は周りの養生が必須となります。毎工程ごと養生を貼ってははがしてをしなければならない為、手間がかかります。

BMWドア内張り(トリム)修理

■ 純正生地貼り付け~完成

下地ウレタンの貼り付けが終わったら、また養生を行い、接着剤を塗布しいよいよ既存生地の貼り付けです。折り返しの無いコンセプトなので、生地を置く位置を間違えると際が汚くなるので、純正はどの位置に置かれて貼られているのかを把握して作業することが必要です。

トリムの奥にしっかり差し込み、分解した部品を組み付ければ完成となります。

BMWドア内張り(トリム)修理
BMWドア内張り(トリム)修理

今回のご依頼は1枚だけだったので、この施工方法がベストでした。手触りも良く他の3枚と違和感も生じさせません。また明日組み付けに行けば完成となります。