今回は東京都新宿区のお客様よりご依頼頂きました、ポルシェパナメーラの天井張直しを紹介させて頂きます。
純正がスエード素材なので、今回は生地を再利用した張直し施工となります。
ではスタートの状態を見てみましょう。
ピラーから天井までスエードなので、高級感バリバリですね〜。
あまりよくわからないかも知れませんが、深く押し込まれてテンションが掛かっている部分はすべて垂れてきてしまっています。
では、天井に関連した部品をすべて外し、天井を車外に出していきます。
しかし、パナメーラはハッチバックのお車ではありますが、天井を難なく取り出せるほど間口が広くありません。よって、かなり天井を折り曲げないと引き出せません。
ということは入れるときも折り曲げないと入らないため、折れ線が残ってしまう可能性が高いです。この事は事前にお客様のご了承を頂いております。
ということで、かなり折り曲げて出してきました。
ここからが大変。
天井のベースをクリーニングして下地のウレタンを貼り付けます。そして、今回は張直しなので、剥がした生地の裏側もクリーニングし下地ウレタンの上に貼り付けていきます。
ここが腕の見せどころです。張直しの場合は生地にすでに穴が空いているので、穴を合わせつつシワにならないようにバランスよく貼り付けていく必要があります。これはなかなかのスキルが必要になります。
当店では位置合わせとシワが難しいサンバイザー周りから貼り進めていきます。通常の生地を貼るのとは順番が違います。
その為、リヤ側は変なところが張り付かないように、布で保護しています。
少しずつ貼り進めすべてのエリアの張直しが完成しました。
なんか変な布がかかっていますが、これは天井を車に入れる際、色々なところがこすれるので、保護の為にかけて作業します。
ということで完成です。
高級感のあるパリッとしたパナメーラが戻ってきました。
張直しは張替えに比べて施工工数が多いため、お値段もそれなりですが、やはり純正の生地を再利用すると仕上がりの統一感があって最高ですね。