今回は神奈川県横浜市の個人のお客様よりご依頼頂きました、ポルシェマカンの天井張替えを紹介させて頂きます。今回はお客様のご都合で、助手は無しでの施工になりましたので、職人一人お願いしての作業となりました。

最近ポルシェマカンのご予約が増えてきました。今月だけでも4台のポルシェマカンの天井張替えを行います。リリースが2012年、カイエンより少し小ぶりなコンパクトSUVとして登場したポルシェマカン。そのフォルムと手ごろな大きさから、女性にも人気の車種ですね。2012年から現在までおよそ13年経過していますので、これからしばらくはポルシェマカンの天井張替えのご依頼が続きそうです。

また天井だけでなくダッシュボードも問題を抱えています。
高級車だけにダッシュボードに本革を使用しているのですが、この本革が熱と紫外線で縮んできてしまいます。あまりにひどい縮みの場合は全面張替えを行わなければなりませんが、初期状態であれば部分張替えで修理が可能です。今回の記事とは関係ありませんが、お困りの方はお問い合わせください。

■ 施工前確認

いつものように施工前の状態を確認していきましょう。

ポルシェマカン天井張替え

シート、ダッシュボード、ドアの内張りから天井まで、こげ茶を基調としたアダルトな雰囲気です。ただ、焦げ茶色の天井生地は特殊なスエードしか取り扱っていない為、お客様はダークグレーをご選択されました。
また、運転席のサンバイザーが付け根から破損していました。なんとか直せるなら直してあげたいところです。
天井の垂れ具合は、全体的に落ちて来ている感じですね。

■ 部品の取り外し

さて、天井を車外に取り出す為に部品を取り外していきます。
マップランプユニットは、ポルシェカイエンやポルシェパナメーラと共用部品なので問題は無いのですが、問題はサンバイザーです。これがとにかく厄介な金属クリップ2つでがっちりはめられています。
過去、かなり苦労して外した経緯もあり、当店ではこの金属クリップを外す為だけの治具を製作しました。この治具を使用すれば、経験が少なくても外すことが出来ます。
今回もこのお手製治具が大活躍でした。

サンバイザーさえ外してしまえば、あとはさほど難易度が高くない部品達ですので、もう一人の職人と一緒にサクサク外していきます。

■ 天井取り出し、クリーニング

ほぼ天井にダメージを与えることなく天井が車外に出てきました。

ポルシェマカン天井張替え

天井の両サイドに見える緑色の養生テープは、天井を車外に引き出す際車内を気づ付けない為の物です。養生テープを貼り付けた部分は生地の折り返しが無いため、天井ボードの破断面がそのまま出ているため、擦れると内装樹脂部品を気づ付けちゃうんです。

この後垂れた純正生地をはがしてクリーニングを行うのですが、当店工場のLED照明の下では、こげ茶じゃなくてダークグレー色に見えますね。

■ 生地の貼り付け

クリーニングが終わったらお客様にご選択頂いたダークグレーの生地を貼り付けていきます。写真は表側のみ貼り終えたところの写真です。
この後折り返しおよび穴あけを行います。

ポルシェマカン天井張替え

■ 天井完成

折り返し作業および穴あけ作業そして部品を組み付けて、天井の張替えが終了しました。
やっぱりポルシェカイエンより天井も小さいですね。
あとは張り替えた天井をお車に組み付ければ完成となります。

ポルシェマカン天井張替え

■ 部品組付け

張り替えた天井にダメージを与えないようにリヤハッチバックから丁寧に天井を車内に送り込み、外した部品を組み付けていきます。天井を車内に入れ込み、組み付けるまでは3人で作業すると楽に出来るので、隣で作業をしていた息子にも参加してもらい、3人での組付け作業となりました。
外すときは厄介なサンバイザーもつけるときはワンタッチでパチッと組付けられます。

■ 天井張替え作業完了

ところで根本が破損していたサンバイザーですが、サンバイザーを外した後、破損状況を観察し、修理可能と判断したため、お客様から修理依頼は受けていませんでしたが、サービスで直しました。サービスという割に時間がかかっちゃいましたが、一度手を付け始めたらやめられない性分なので。。。

そして完成がこちらです。
こげ茶色の天井色でしたが、ダークグレーでもおかしくはありませんね。そもそもがダークグレー寄りのこげ茶だったからでしょうか。
お車を引き取りにお越しになったお客様も、全然違和感が無いとお喜び頂けました。

ポルシェマカン天井張替え

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