今回は東京都目黒区の個人のお客様よりご依頼頂きました、ジャガーXEの天井張替えを紹介させて頂きます。今回もお客様と一緒に作業を進める、助手割引でのご依頼となりました。
また今日は息子の天井張替え施工も重なり、工場を二分しての作業となったのですが、なんと息子の方もジャガー。ただジャガーXEではなく、ジャガーXFでしたが、2台並ぶと壮観です。

ジャガーXE天井張替え

お客様から教えて頂いたのですが、XEとXFは、XFの方が若干お車が大きいとの事です。写真はどちらのお車も天井が車外に取り出されていますが、実測したところXFの方が10㎝ヘッドライナーが大きかったですね。

では本日の施工行ってみましょう!

■ 施工前チェック

施工に入る前にお客様と天井の状態、劣化ウレタンの飛散状況、電装系、車内の傷等をチェックしていきます。これはレンタカー等でもよく採用されている方法ですが、施工終了後お客様と無駄なトラブルを避けるため行っています。

ジャガーXE天井張替え

■ 部品の取り外し

施工前チェックが終わったら早速施工を進めていきます。
お客様が運転席側、私が助手席側の部品を外していきます。
あまり大きな声では言えませんが、私はジャガーの部品の取り外し作業はあまり好きではありません。と言うのも、どのジャガーも必ずといって良いほど天井にケーブルが接着されています。コネクターで外せる車種もありますが、そうでないものはまさかダッシュボードを外すわけにもいかないので、天井から接着されたケーブルを引きはがしていかなければなりません。
また、基本的にセダン車が多いためどうしても天井を引き出す際かなり折り曲げなければならないのです。折り曲げて引き出すという事は、折り曲げて入れるという事なので、その際の折れ線が若干残ってしまいます。せっかく綺麗に新しい生地を貼り付けても折れ線が出てしまうと、ちょっと残念です。
ただ、それを避けるにはフロントガラスを外しそこから引き出さなければならない為、天井張替えとは別に高額な費用を支払う必要が出てきます。
とはいえ事前にお客様にご説明しお客様にもご納得頂いた上での施工なので、トラブルになったことは無いのですが、職人としては折れ線はやはりスッキリしないですね。

■ クリーニング

天井をかなり折り曲げて車外に引き出せました。

ジャガーXE天井張替え

垂れて来た表皮をはがして、クリーニング作業スタートです。

ジャガーXE天井張替え

まずはブラシでゴシゴシゴシ。

ジャガーXE天井張替え

ブラシの後溶剤で仕上げたらクリーニング完了です。

ジャガーXE天井張替え

■ 接着剤塗布・貼り付け

クリーニング後接着剤を塗布し生地を貼り付けていきますが、この工程はお客様は見学タイムになります。
接着剤は一様に同じように吹くのではなく、貼り付ける順番やより高い密着力を必要とする箇所等、実際に貼り付けを行う人が貼り付けをイメージしながら吹き付ける必要があるからです。

■ トリミング・折り返し・穴あけ

表面への生地の貼り付けが終了したら、ここからまたお客様に参加頂きます。
まずは裏面の折り返し部に接着剤を塗布し、その後トリミングし折り返していきます。
折り返しが終了したら穴をあけて天井の張替え完了となります。

ジャガーXE天井張替え
ジャガーXE天井張替え

■ 組付け

さて、完成した天井をお車に入れなければなりません。折り曲げないと入れられないので、極力天井の平面部を折らない様意図的に端を折り曲げて入れていきます。

そして天井をお客様と一緒に組み付けていきます。
お客様に手だけご出演頂きました。

ジャガーXE天井張替え

■ 完成・施工終了

すべての組み付けが終了し、その後伝送系のチェック、アラート表示のチェックが終われば本日の施工の全工程終了となります。

ジャガーXE天井張替え

運転席側のアシストグリップの近くに折れ線が残ってしまいましたね。
それ以外は大きな折れ線は入らず仕上がりましたが、職人的にはちょっと残念ではあります。

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■ 当店が日刊カーセンサーに掲載されました。
ご興味のある方は以下のリンクからご一読願います。

日刊カーセンサー