今回は東京都の内装張替え屋さんよりご依頼頂きました、ベンツゲレンデ(Gクラス)の天井張替えを紹介させて頂きます。ご依頼頂いた内装張替え屋さんはある意味競合と言えば競合なのですが、とてもフレンドリーに競合というよりチームとして仕事をさせて頂いております。
そして今回はアルカンタラによる張替えのご依頼となりました。
当店で行っている天井張替えは、主に以下の2種類になります。
① 既存の生地を廃棄し新しい生地で張り替える
② 既存の生地を再利用して張り直す
今回紹介するのは①なのですが、本物のアルカンタラでの張替えとなります。本物のアルカンタラはほぼ伸縮が無いため、施工できる車種と出来ない車種がございます。
ベンツゲレンデにも純正でアルカンタラの天井がありますが、縫製を入れた仕様となっています。
しかし今回の施工はアルカンタラの一枚張り。難易度がさらにアップします。
ではやっていきましょう。
■ 施工前確認
純正はモケットのグレー色です。これをアルカンタラダークグレーに張り替えたらどうなりますかね。
いつもの通り、車内電装や傷をチェックし施工をスタートさせていきます。

ベンツゲレンデの天井張替えは嫌というほどやっているので部品を外すのはわけないのですが、今回厄介なのはトランクルームにあるベンチシート。

AMGやBRABUS仕様で稀に見かけますが、こ奴がやっかいこの上なし。
このベンチシートを外さなければクォーターパネルが外せない為、天井が外せないのです。
これでもかってくらいしっかりボルトで取り付けられているので外すのが一苦労なのです。
とはいえ外さなければ先に進まないので、気を取り直して外していきます。
■ クリーニング
ベンチシートと格闘しようやく天井を車外に引き出し、クリーニングを進めていきます。

■ 貼り付け作業
クリーニングが終了したらいよいよ本格アルカンタラの登場です。
幅寸法的にはギリギリですね。

それにしても全然伸びの無い生地なので、ここから先は戦いです。
冬季の入り口に差し掛かった時期なので、半分ずつ貼り付け作業を進めていきます。というのも接着剤の乾燥は冬季の方が夏季に比べて早いんですよね。よって全面一気の貼り付けは困難と考えての手法となります。
まずは左側から。

そして右側。

■ 組付け~完成
貼り付け作業時はアルカンタラと戦っていた為、撮影を忘れてしまいましたので、いきなり完成写真でスミマセン。m(__)m


オーナー様によれば、今後サンバイザー等も黒くしていくそうです。
ベンツのゲレンデの天井は基本的に平面部の多い天井となります。通常の生地であればなんてことないのですが、伸びの無いアルカンタラだと少しの凹凸が難しくなります。
例えば荷物のネットバーホルダーのこの部分とか。

今回は職人3人で挑んだ施工でしたが、全て終了したころはすでに夜になっていました。
しかしご希望のアルカンタラ仕様になったため、オーナー様にもきっと喜んで頂ける事でしょう。