今回は茨城県神栖市のディーラー様からご依頼頂きました、ポルシェマカンの天井張替えを紹介させて頂きます。今週2台目のポルシェマカン施工となりましたが、今週はもう一台マカンのご予約を頂いており、今週だけで3台のマカンの施工となります。今週はポルシェマカン週間ですね。
■ 施工前チェック
それでは施工前のチェックを行っていきます。
天井の状態、電気系統の動作確認及び内装の傷の箇所等チェックしていきます。このチェックを行うことで、施工後何らかの問題が確認された際、お客様および当店ともに責任の切り分けが出来、お互いスッキリすることが出来ます。

写真ではわかりにくいですが、今回も前回同様焦げ茶色ですね。
■ 天井取り外し
天井を車外に取り出す為、ピラー等天井に関連する内装パーツを外していきます。ポルシェマカンの場合一番の強敵がサンバイザーなのですが、先日ポルシェマカンサンバイザー取り外し用専用工具を作ったので、特に問題なくサンバイザーの取り外しが出来ました。
やはり工具は大切ですね。

■ クリーニング
天井が車外に出てきたらクリーニング作業です。劣化したウレタンを除去し溶剤で仕上げていきます。
ウレタンの種類の違いか、劣化状況の違いか、本当の理由はわかりませんが、天井によって劣化ウレタンの状態が千差万別なのです。ある天井はサラサラの粉状だったり、ある天井はベタベタのネチョネチョだったりと。そのウレタンの劣化状態によってクリーニング方法を変えてクリーニングを行います。
今回は粉状まではいかないけれど、サラサラ寄りの劣化状況でした。

■ 完成
今回途中の工程の写真を撮り忘れてしまったので、いきなり完成の写真です。

写真ではわかりにくいですが、今回お客様がご選択されたのはスエード生地です。
アルカンタラやウルトラスエードと同類の生地ですね。指で絵が描けるような高級感のある車内になりました。
ただ、気を付けなければいけないのが、天井をはじめピラーやシートの張替えやカラーチェンジを行った場合、その素材が「自動車内装材料の燃焼試験(FMVSS 302)Federal Motor Vehicle Safety Standard」をパスしている必要がある、という事です。
これをパスしていないものを使用すると、最悪車検が通らなくなります。
今回の天井をスエードに張り替えるという施工も、この点に留意しなければなりません。
当店では明らかに純正と違った色、素材に張替えを行った場合使用した素材ごとの難燃性試験証明書をお渡ししております。
車検の際、ごくまれに審査官に張り替えた部分をチェックされ、証明書の提示を求められるケースがありますが、難燃性試験証明書をサッと提示できれば問題はありませんので、車検証と一緒に保管頂ければと思います。