今回は神奈川県川崎市の個人のお客様よりご依頼頂きましたレンジローバースポーツの天井張替えを紹介させて頂きます。今回はお客様のご都合がつかず、助手割引無しでのご依頼となりました。助手をされない場合、さすがに私一人での作業は出来ませんので、職人2人を手配し3人での作業となりました。
レンジローバースポーツは天井を外すとキーレスエントリーセンサーユニットも電源がOFFになるため車が動かせなくなってしまいます。以前自宅前のカーポートで作業していた際は天井を引き出した後、車を動かす必要があったため、とても厄介で面倒なお車の位置づけだったのですが、昨年より作業場を工場に移したことにより、天井を引き出した後お車を動かす必要がなくなったため、厄介なお車ではなくなりました。
とはいえ、とにかく天井の幅が大きく、引き出す際どうしても一部折り曲げないと車外に出せない厄介さは変わりません。
では、施工を進めていきましょう!
■ 施工前チェック
施工をスタートする前に天井の状態、劣化ウレタンのこぼれ状況、電装系の点灯確認等をチェックしていきます。仮に部品を外すと天井生地が抑えがなくなり垂れてくる事が予想される場合、タッカーで先に生地が垂れてこない様留めてから部品を外す等の措置を行います。

マップランプおよびバニティーランプも問題ないようです。

■ 部品取り外し、天井引き出し
サンバイザー、アシストグリップ、ピラー等を外しヘッドライナーを留めているクリップを外すとヘッドライナー全体が落ちてきます。ここからがレンジローバースポーツの一番厄介な作業となります。
とにかくライナーの幅が広く、すんなりは出てきません。必ずどこかを折り曲げなければならないのですが、施工後一番目立ちにくい部分を積極的に折り曲げ、目立つ平面部に折れ線が出ない様にします。

引き出した天井がこちら。生地が垂れているので折り曲げた線は目立ちませんが、2箇所位派手に折り曲げられています。

■ クリーニング、接着剤塗布、生地の貼り付け
クリーニング工程および接着剤塗布工程の写真を撮り忘れました。m(__)m
写真は中心の長方形に落ち込んだ部分を貼り終えた後、外周部分に接着剤を追い吹きしているところです。
生地の貼り方、貼る順番は、天井張替え業者ごと違うと思いますが、当店ではレンジローバースポーツの場合中心の長方形に落ち込んだ部分から貼り付けていきます。特に冬場は接着剤の乾燥が早いので、あとから接着剤を追い吹き出来るところは後まわしにして、あとから接着剤を追加できない部分を先に張り付けていきます。


■ トリミング、折り返し、穴あけ
表面の生地を貼り終えたら、トリミングを行い、エッジ部を折り返し、穴をあければ完成です。

■ 組付け
綺麗に貼り直された天井ですが、これをまたお車に折り曲げて入れなければいけないという事を考えると憂鬱です。しかし、積極的に折り曲げ箇所を作った為、それなりに対策も出来ます。
天井を入れるとき、引き出した際に折り曲げた部分が癖になり、入れる際にも同じところが折れます。折れるところがわかっていれば生地の貼り方である程度の対策が出来ます。(企業秘密ですがw)
そして何とかダメージを最小限に天井をお車に戻し、部品を組み付けていきます。

■ 完成
すべての部品を組み付け、電装系の点灯確認をしたら本日の作業終了となりました。積極的に折れ線を作ったこと、およびその折れ線部の貼り付け方で対策を行ったことにより、見た目の折れ線は確認できないレベルに仕上がりました。
フロントガラスを外し、そこから天井を引き出せば、天井を全く折らずに出し入れが出来ますが、フロントガラスの交換に追加で10万以上かかってしまいますので、お客様のよほどのご希望が無い限りあまりお勧めしておりません。

完成後ほどなくしてお客様がお車をお引き取りにお越し頂き、仕上がりにご満足いただけました。
厄介だったお車も、ちゃんとした作業場があると作業効率もアップしますね。