今回は、長野県の中古車ディーラー様よりご依頼いただいた、**ポルシェ ケイマンの天井修理(張り直し)**をご紹介します。
今回のケイマンは、純正の天井生地にアルカンタラが使用されていたため、新しい生地へ張り替えるのではなく、純正生地を再利用して天井生地の張り直し修理を行いました。
ポルシェ ケイマンでは、経年劣化などによって天井生地が浮いたり、剥がれたり、垂れ下がったりすることがあります。
今回は、施工前の状態確認から天井の取り外し、劣化ウレタンの除去、クリーニング、接着剤の塗布、アルカンタラの張り直し、組み付けまで、実際の施工工程をご紹介します。


ポルシェ ケイマンの天井が垂れる・剥がれる原因

自動車の天井には、天井生地とルーフライニングの間にウレタンなどの素材が使用されています。
経年劣化によってこのウレタンが劣化すると、天井生地との密着が悪くなり、

  • 天井生地が浮く
  • 天井が剥がれる
  • 天井中央が垂れる
  • 天井生地にシワが出る

といった症状が発生することがあります。
今回のポルシェ ケイマンも、天井の状態を確認したうえで修理作業を開始しました。


施工前の状態を確認

施工に入る前に、天井の状態だけではなく、車内の各部を確認します。

当店では、施工前の状態を確認しておくことで、施工後に発生した問題なのか、施工前から存在していたものなのかを明確にできるようにしています。

室内灯・バニティーランプの点灯確認

サンバイザーに付いているバニティーランプなど、普段あまり使用されない部分も確認します。

天井生地の垂れ具合を確認

天井生地が大きく垂れている場合、部品を取り外す際に生地がさらに落ちてくることがあります。

その場合は、天井を車外へ取り出すまでの間、必要に応じて仮固定を行います。

劣化ウレタンの飛散状況を確認

天井生地の剥がれた部分から、劣化したウレタンが車内に落ちている場合があります。

この状態で作業を進めると、劣化ウレタンがシートやフロアに付着してしまうため、施工前に状態を確認します。

メーターの警告表示を確認

施工後の状態と比較できるよう、施工前の警告表示も確認します。

車内の傷やフィルムの状態を確認

Aピラーやドア内張り、ガラスフィルムなど、天井の脱着作業に関係する部分についても施工前に確認します。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

ポルシェ ケイマンの天井を車外へ取り外し

状態確認が終わったら、天井を取り外していきます。
今回のケイマンは、天井のサイズや車体形状から、一人で慎重に作業を進めました。
天井の脱着では、無理な力を加えて天井ボードを傷めないことが重要です。
特に、車外へ取り出す際には車体や内装部品に接触させないよう、慎重に作業します。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

劣化したウレタンをクリーニング

天井を車外へ取り出したら、次はクリーニングです。天井修理では、実はこの下地処理が非常に重要です。今回の施工では、以下の工程でクリーニングを行いました。

① 劣化ウレタンを除去

金属ブラシを使用して、天井ボードの表面・裏面に残っている劣化ウレタンを除去します。

② ベタついたウレタンを除去

残ったベタつきのある成分については、アルコール系の溶剤を使用して除去します。

③ 凹部・部品取り付け部分を処理

マップランプユニットやアシストグリップなど、凹みのある部分については、さらに細かくクリーニングを行います。
今回のケイマンは、純正生地がアルカンタラのため、天井ボードだけでなくアルカンタラ生地の裏面もクリーニングする必要があります。ここをきれいに処理しておかないと、張り直し後の密着性に影響するため、非常に重要な工程です。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

裏面のクリーニングが終わったら天井をひっくり返して表面のクリーニングです。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

向こうに写っているフォルクスワーゲンティグアンは、息子のお客様のお車で、あちらはあちらで天井張替えをやっています。あちらは3人で施工しているので、「いいな~」と思いながら地味なクリーニング作業を頑張りました。
今回は張直しなので、純正のアルカンタラの裏面もクリーニングしていかなければなりません。

接着剤を塗布

下地処理が完了したら、天井ボードとアルカンタラの裏面に接着剤を塗布します。
当店では、天井張替え・張り直しの施工において、場所や目的に応じて接着剤の塗布方法を使い分けています。
刷毛による塗布と専用スプレーによる塗布を組み合わせ、必要な部分に適切に接着剤を施工します。
また、当店ではF☆☆☆☆(Fフォースター)ランクの接着剤を使用しています。
施工直後は若干の溶剤臭が残る場合がありますので、施工後は十分に換気していただくようお願いしています。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

ポルシェ ケイマンのアルカンタラ天井を張り直し

ここからが今回の施工の重要な工程です。

今回は新しい生地に張り替えるのではなく、純正アルカンタラを再利用して張り直しを行います。天井生地を張る際には、

  • 取り付け穴の位置
  • 生地の位置
  • 天井ボードの形状
  • シワの発生
  • 生地にかかるテンション
  • 各部の収まり

などを確認しながら作業を進めます。
特に天井の張り直しでは、生地をただ引っ張って貼ればよいというわけではありません。テンションをかけすぎるとシワや生地の変形につながり、逆にテンションが足りないと浮きやたるみの原因になります。

この部分は、天井張り替え・張り直しの仕上がりを左右する重要なポイントです。

張り直し完了

アルカンタラの位置、穴の位置、際の処理、シワ、テンションを確認しながら張り直しを完了しました。

今回もきれいに仕上げることができました。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

車両へ天井を組み付け

張り直しが完了した天井を車内へ戻します。天井ボードを車内へ入れる際にも、車体や内装に傷を付けないよう慎重に作業します。写真の様に生地をかぶせて作業する方法も有効です。

その後、取り外した部品を元通りに組み付けます。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

ポルシェ ケイマン天井修理・張り直し完成

無事に施工完了です。

今回は長野県の中古車ディーラー様から、積載車でポルシェ ケイマンをお持ち込みいただきました。純正アルカンタラを再利用した張り直し施工でしたが、天井のシワや浮きもなく、きれいに仕上げることができました。

遠方からご依頼いただき、誠にありがとうございました。

ポルシェケイマン天井垂れ・剥がれ・浮き張替え修理

ポルシェ ケイマンの天井の垂れ・剥がれでお困りの方へ

ポルシェ ケイマンの天井は、

「天井が垂れてきた」
「天井生地が剥がれてきた」
「天井の一部が浮いている」
「天井生地にシワが出てきた」

といった症状でも修理できる場合があります。
また、今回のように純正アルカンタラなど、現在の生地を再利用して張り直すことが可能なケースもあります。
天井の状態によって施工方法が変わりますので、まずは現在の状態が分かる写真をお送りください。ポルシェ ケイマンの天井修理・天井張り替え・張り直しについて、お気軽にお問い合わせください。

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ケーワークス|自動車内装・天井張り替え

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